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2014年08月28日(木) 記事No.531
今回のリフォームは築30年木造平屋建て入母屋造りの住宅です。
屋根は菊間瓦で外壁は檜と漆喰、雨戸と戸袋は檜です。
古いながらよい木の風合いがあります。
外部の改修は必要最低限に留めます。
この時代のアルミサッシは取り替えると造り付けの戸袋も壊して外壁も張り替えないといけないので、できるだけ窓はさわらずにペアガラスに取り替えます。
この北面は手前から2つ目の掃き出し窓から奥と東面の全面と南面の一部2間半分の範囲です。

北西面

東面は開口の位置が変わるので全面張り替えます。

東面



建築当時は子供2人がいて6~8帖の部屋を多く取っており、台所8帖と子供部屋6帖2部屋と応接間7.5帖、寝室8帖、和室8帖と6帖の続きの間および玄関、便所、洗面脱衣室、浴室の構成です。

2人の子供は独り立ちしており孫を連れて遊びに来るので、広い空間がほしいとの事です。
3人姉妹がみんな近くに住んでおり、3家族が集まると25人くらいになります。

台所と子供部屋と応接間、廊下を合わせて25帖をキッチン、リビング、タタミの間として広く使いたいとの要望でした。
合わせて便所、洗面脱衣室、浴室のリフォームと窓をペアガラスに替えて、照明器具はあまり使わない3部屋以外をLEDに替える工事です。

外壁はサッシの取り替え部分以外は残しておくという方針です。



居住しながらのリフォームになりますので、まずは解体にはいる前に床と内壁を養生して、埃が他の部屋に入りにくくします。
土壁を壊すと埃がすごい状態で、前回は一度失敗しています。
埃を甘くみると手痛い目に合います。

養生


壊しながら埃を吸引して外に拭きだします。

養生と解体


この当時の家は便所、洗面所、浴室、台所の水回りの部屋は高基礎にしているので、コンクリートもハツリます。
コンクリートの解体の時に出る埃もすごいです。
幼稚園の耐震改修でコンクリートをハツる時に出た埃が隣の部屋に置いていたピアノの中に入り、調律をし直しした事があります。
この時にも工務店の監督は埃を甘くみており、完璧な養生が出来ていませんでしたし、この家で使った吸塵機も使っていませんでした。

便所解体


洗面脱衣室の解体です。

洗面所解体


廊下を挟んだ向かいの部屋が寝室で生活をしています。
現在の状態は、まず6帖の子供部屋を半間分壊して便所を作り、便所を使用できるようにして狭くなった4.5帖の洋室の床、壁、天井を張り替え仕上げています。
それから既設便所と洗面脱衣室と浴室の解体を行っています。

土壁の解体


既存浴室の解体です。

浴室解体


給排水管工事をしてユニットバスの取り付けをしています。

ユニットバス取り付け


洗面脱衣室の床、壁、天井を仕上げて洗濯機パンを取り付けです。
使わなくなった子供部屋を1.5帖狭くして、その分洗面脱衣室を広げました。

洗濯機パン


同じく洗面脱衣室の洗面化粧台を取り付けます。
以前の洗面脱衣室は1.5帖しかなかったので洗面化粧台も60㎝の幅でしたが、今回は120㎝幅に広げました。

洗面化粧台取り付け


便所と洗面脱衣室と浴室を使用できるようにしてから、居住空間と隔離した台所、子供部屋、応接間の解体に入ります。
単独処理浄化槽から公共下水に接続をして、水質が低下している以前使っていた打ち抜きポンプから市水道に切り替えエコキュートも設置しました。

キッチン解体


天井まで解体すると、既設の小屋組が見えてきました。
5間の丸太梁がかかっており、その上に棟を支える丁と言う名の丸太が見えます。
昔の大工さんは建物の位置を決める時に丁梁を掛けると言います。

既設小屋組


5間の長さの梁を受けていた柱を外してしまいましたので、2ヶ所に荷受けの梁を補強します。
上にある既設梁は21㎝の高さですが、その下に39㎝の高さの梁を入れて合計60㎝の高さになります。
この2つの梁をボルトで接合します。

補強梁


補強梁は化粧梁として表します。
広い空間なので天井の高さを2.7mと高くしました。

既設小屋組と補強梁


2つの通りの柱と壁をとり払ったので、補強の筋交いをたすき掛けで入れます。
風圧と地震力の壁量計算をして、現在の基準に合わせた壁量を確保しています。
2階建ての建物と違い平屋建ては壁量の確保が比較的に容易です。

小屋組と軸組補強


改造部分は出来るだけ現在の構造基準に適合した金物を使用します。
これから床組の工事です。

床組


床の断熱材の工事です。
昔の住宅は床の断熱材が入っていなかったので冬は寒かったですが、今年の冬は大丈夫です。

床の断熱材


少し前後しますが、既設外壁の解体です。

外壁解体


壁にも断熱材を入れます。
土壁が残っている部分は硬質ウレタンフォームで土壁を取り除いた所には住宅用高性能グラスウールを入れます。
天井にも断熱材はなかったので、全部屋の天井に高性能グラスウールを入れます。

壁断熱材


壁と天井にプラスターボードを張った後、クロス貼りです。
化粧梁はすでにプラネットカラーで塗装をしています。

クロス貼り



外部のデッキを取り付けます。

外部デッキ取り付け



最後に美装します。
工程を3回に分けたので、クロス貼りも美装も3回に分かれました。
新築に比べると、どうしても余分に経費がかかります。
工事をしながら途中で不具合も出たりして、その都度設計変更をしました。

美装
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2014年03月23日(日) 記事No.435
現在住宅を建てる途中での検査は、瑕疵担保保険の基礎配筋と建て方後の検査、完成後の公的審査機関による完了検査です。
しかし、3回の検査で本当に大丈夫なのでしょうか?
ハウスメーカーや工務店では自社検査を行っていますが、まだまだ甘いと思います。
実際に公共工事やマンションでも工事関係者からの内部告発で手抜き工事が発覚した例があります。
業界最大手の鹿島でも、完成したマンションを解体して建替えをするという事態になったというニュースは最近のことです。

設計監理と工事は建築士法により分けなければいけません。
設計施工とうたっていても、建築士事務所が設計監理をして工事管理は現場監督が行わなければいけないのですが、現場監督が監理も一緒にしているのが現状です。
第3者である設計事務所が設計と監理をするのが一番ですが、ハウスメーカーなどは自社の設計施工しか受注しないようです。

そこで新しいビジネスが産まれました。
直接建築主からの依頼を受けて行う検査業務とホームビルダーから依頼を受けて行う検査業務の2種類がありますが、工事中に10回の検査を行い、35年間の保証を付けるというものです。
金額は70~80万円と高いですが、全国に広まりつつあります。

四国ではまだ体制が出来つつある状態ですが、これから増えていくでしょう。
私も自分の監理業務のプラスになると思いますので、業務の傍らこちらの検査員になろうと思っています。
実際の現場で研修を受ける予定ですが、学ぶところも多いのではないかと思います。
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2012年02月28日(火) 記事No.187
昨夜の酔いも覚めて午後から某火力発電所へ現場を見に行き、帰りに寄りました。

完成間近の知的障害者福祉施設の男子浴室です。
男子が終わると女子の浴室解体工事に入ります。
換気扇の取り付け工事です。
特殊施設なので出入りは全て外部の窓からです。

030.jpg

居室4部屋の増設ももうすぐ完成です。

034.jpg

帰り道は開通して間もない国道11号線バイパスを通って帰りましたが、全線開通が待ち遠しいです。




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2012年02月22日(水) 記事No.169
今日の午前中は西条市の現場で瑕疵担保保険の検査に立ち会ってきました。
後姿の人が検査員ですが、元市役所の建築指導課長で定年退職した人です。
1時間あまり念入りに検査しました。

002.jpg



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2012年02月20日(月) 記事No.167
2年前に知的障害者福祉施設のリフォームの設計に取り掛かりましたが、市立の施設のため市の許可をもらうのに2年弱の年月が過ぎてしまいました。
その間に何度もこの部屋はリフォームしてよろしいとかここはだめとかの繰り返しで一度は全部だめになったこともありましたが、紆余曲折の末に男女浴室、更衣室と居室4部屋の増設が認められました。
運営している福祉法人が自己資金で工事をするにも関わらず、建物が市の所有なので勝手に工事ができませんでした。
昨年の末にやっと5社の一般競争入札が行われ、実質今年に入ってから工事が始まりました。

新築と違い使用しながらの工事は気を使います。

男子浴室の工事ですが、現在は女子浴室を交互に使用しながら、完成後に女子浴室の工事にとりかかります。
現在は一つの浴槽ですが、リフォーム後は2つの浴槽になります。
完成すれば高級リゾートホテルのような浴室に変身します。
冬でも急に冷えないように浴室内に暖房設備も完備しており、床は滑りにくく冷えないサーモタイルを使用して手すりはクネットをつけています。
浴槽縁の御影石を張っています。
浴槽石張り2

既存の広い作業室の半分を仕切り短期入所者用居室を4部屋増設します。
壁の断熱材を入れています。
居室断熱材施工



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